こちらも知人に勧められて読んだ本~((((っ。・ω・)っ
経済学がヤバいんじゃなくて、とにかく内容がヤバかった。
個人的な感想などのまとめ。
★銃とプール、危ないのはどっち?
→時間あたりと恐れの抑制(コントロール)で危険を感じさせるのと統計は異なる。
例えば飛行機と自動車の死亡率。
時間あたりの死亡率で比べると、車と飛行機はだいたい同じくらい。(これら2つの機会で死ぬ可能性は同じくらい)
「危険は大きいが恐れは小さいとき、人の反応は控えめです」
「そして、危険は小さいが恐れは大きいとき、人はオーバーな反応をするのです」
これは実際に企業のビジネスマーケティングにも使われている心理学かもしれませんね(・ε・`)
★学校のインチキ先生と、相撲の力士の八百長問題はどこが同じなのか?
インセンティブ(動機づけ)に対する人の行動心理。
人は報酬をあたえれば理想通りに動くというわけではない。
八百長問題をテーマにしてるのもヤバい。゚( ゚^∀^゚)゚。
★テロ組織ク・クラックス・クラン(KKK)と不動産屋さんの共通点
→お恥ずかしながら、KKKを知らなかったわたし…
しかし人は「情報」をどのように扱い、価値をおいているのかがすごく勉強になった章。
★ヤクの売人はなぜママと住んでいるのか?
→スディール・ヴェンカテッシュのスラム街に潜入し、ギャングたちと過ごしたレポートがすごかった。
「実際、ギャングはどのような仕組みになっているのだろう?ほとんどのアメリカの企業と変わらない。たぶんほんとにマクドナルドなんかとそっくりだ。マクドナルドの組織図とブラック・ディサイプルズ(ギャング)の組織図を並べてみたら、どっちがどっちかわからないだろう。」
実際の帳簿を見ると、まさにそんな感じ。マクドナルドの組織図・仕組みは素晴らしいと絶賛されいろんな本に取り上げられているけれど、それを学歴も浅いギャングたちが自ら考案し組織を作っているなんて…驚き(・ε・`;)
★犯罪者はみんなどこへ消えたのか?
→「中絶と犯罪率は相関関係にある」これはかなり衝撃を受けた。
わたしの口からは何も言えない…←
★完璧な子育てとは?
→親の教育はどこまで子に影響しているのか。
「子供に毎日本を読む」「美術館に連れていく」「幼稚園に入るまで仕事を休む」これらのことが意味がないなんて…唖然(;゚Д゚)
子育て中ママは読んだらショックを受けることもあるかもしれないけれど、ホッとする部分も多々あるような章でした。
読み終えて…まるでミステリー小説のようで、また話し口調な文章がとても読みやすかった。続きが気になってスイスイ読んでしまった本です。面白かった!
でも確かにこれは「経済学」にとどまらず「社会学」な気もする。(社会学者の方は認めないそうですが)
最後に、レヴィットさんが娘のアマンダにおまるを教育させようとしたが失敗した話が面白かった。
「アメリカ最高峰の大学で10年も研究を続けてきた経済学者が2歳の娘にぎゃふんと言わされるのにたった4日しかかからなかった。アマンダは制度を手玉に取ることを学んだのだ。」
「超ヤバい経済学」も引き続き気になってしまったのであった(・ε・`)
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